タイのバンコクに移住した経営コンサルタントの日記

タイのバンコクに移住した経営コンサルタントが、「タイ移住」「タイの生活」「タイのビジネス」について語る

タイの通信キャリア業界の3強のPLを
簡単に分析してみました。

3強は
AIS(ADVANCE)
DTAC
TRUE
です。

まず、売上です。

売上

ADVANCEは変わらず。
DTACは微減。
TRUEは増加。
という感じですね。

タイに住んでいると感じますが、
TRUEは非常に積極的にマーケティング活動を行っいます。
これが売上増加の要因になってそうです。

実際にマーケティング活動に予算を割いているか
売上に対する販管費率と、
販管費をみてみます。


販管費

販管費率売上高当期純利益率



ADVANCEとDTACは微減といったところでしょうか。
TRUEのの販管費は増加しています。

では、利益はどうでしょうか。
純利益

売上高当期純利益率


減少傾向にはありますが、ADVANCEの圧勝です。
DTACとTRUEは、なんとか利益を出しているという感じですね。

この利益率の差はどこから来ているのでしょうか。

TRUEの利益率が低いのは、
下記2つの理由だと思います。
・積極的な投資による減価償却費増大
・積極的なマーケティング活動費用

DTACの利益率が低いのは、
売上高が低いため、規模の経済が働かないためと思われます。
通信に必要な装置などの減価償却費及び販管費は、
多少の売上額の違いによって変わらない費用になるためです。
実際、DTACの約20%と高い水準にあります。

減価償却費はどうでしょうか。
減価償却費

減価償却費率

絶対的な減価償却費額ではDTACが一番小さいですが、
率としては一番高くなっています。
これは、売上がADVANCEの半分程度しかないことが要因です。


【総括】
上記をまとめると下記ようなイメージでしょうか。
・ADVANCE
売上、利益率を高い水準に維持するべく適度な投資、マーケティング活動を行っている。
・DTAC
迷走してそうな印象を受けました。
ジリジリと売上、利益が下がっていくものの、TRUEのように積極投資の意思決定はできない。
・TRUE
積極投資でADVANCEから業界首位の座を奪おうという勢いを感じます。

【次回のブログ】
下記の問いに答えをさせるような分析をしてみます。
・TRUEが売上を伸ばせているのはなぜか?(顧客数or単価どちらの増加、なぜ増加?)
・DTACの減価償却費率はなぜこんなに高いのか?今後、削減することはできるのか?






タイには、下記2つの株式市場があります。

・Stock Exchange of Thailand(SET)
 タイの東証一部のようなもの。
・Market for Alternative Investment(MAI)
 タイのマザーズのようなもの。

今回は、MAIの概要を説明します。

MAIはSETに比べると、比較的規模が小さく、新しい企業が多く、
日本におけるマザーズのような位置づけになります。

【存在意義】
MAIのWebサイトには下記のような記載があります。
「MAIの存在意義は、
イノベーティブかつ高い成長性を持つ企業に資金調達の機会、
多様な代替投資機会の提供をすること」
”The mai’s purpose is to create new fund-raising opportunities for innovative business with high potential growth as well as provide a greater range of investment alternatives.”

【数値からみるMAI】
MAI上場企業数: 151社(
2018年6月25日時点)
MAI時価総額: 338,836 Million THB(約1兆1324億円)

この数値をマザーズと比較してみましょう。
・マザーズ上場企業数:247社
・マザーズ時価総額: 5兆2908億円

MAIの企業数は、マザーズの60%程度
MAIの時価総額は、マザーズの20%程度

MAIの平均時価総額は、74億円
マザーズの平均時価総額は、214億円

1社当たりの時価総額は、平均2.89倍程度
マザーズの方が大きいことになります。

【MAIの業界・セクター】
MAIには、下記のように8つの業界があります。
構成比としては、サービス、工業、不動産及び建設業の企業が多いです。

1.Agro and Food Industry (10社)
2.Consumer Products (10社)
3.Financials (9社)
4.Industrials (35社)
5.Property and Construction(20社)
6.Resources(14社)
7.Services(42社)
8.Technology(11社)
各産業の企業名などの詳細はこちら

タイには、下記2つの株式市場があります。

・Stock Exchange of Thailand(SET)
・Market for Alternative Investment(MAI)

今回は、SETの概要を説明します。

SETはタイ最大の株式市場で、
日本における東証一部のようなものです。

【数値からみるSET】
2017年末における
・SET上場企業数: 688社
・SET時価総額: USD 560Billion(約62兆円)

この数値を東証一部と比較してみましょう。
・東証一部上場企業数: 2,091(2018年6月時点)
・東証一部時価総額: 647兆円(2018年3月時点)

SETの企業数は、東証一部の3分の1程度
SETの時価総額は、東証一部の10分の1程度

SETの平均時価総額は900億円
東証一部の平均時価総額は3094憶円

時価総額は。平均3.5倍程度
東証一部の方が大きいことになります。

【SETの業界・セクター】
SETには、下記のように8つの業界と25のセクターがあります。

1.Agro and Food Industry
ーagribusiness
ーfood
ーbeverage

2.Consumer Products
ーfashion 
ーhome and office products
ーpersonal care products
ーpharmaceuticals

3.Financials
ーbanking
ーfinance
ーsecurities
ーinsurance

4.Industrials
ーautomotive
ーindustrial materials
ーmachinery
ーpackaging
ーpaper and printing materials
ーpetrochemicals
ーchemicals

5.Property and Construction
ーconstruction materials
ーproperty development

6.Resources
ーenergy and utilities
ーmining

7.Services
ーcommerce
ーhealth care services
ーmedia and publishing
ーprofessional services
ーtourism and leisure
ーtransportation and logistics

8.Technology
ーelectronic components
ーinformation and communication technology

次回は、
SETの個別業界・セクター・企業について分析します。

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